どこに建てようか
我が家は昭和の新興住宅地
築30年を超える家並みの中に建てかえた最近の家がちらほら見られるようになった
分譲が始まってすぐ親が土地を買い、家を建て住み始めた
何の迷いもなく、同じ場所に建てかえると思っていた
ほかの場所に土地を買うことなど考えなかったが、土地から選ぶ場合は慎重な検討が必要そうだ
駅から近く、大きな道路や商店から少し離れた静かな町
そして親切なご近所
築いてきてくれた親に感謝しなければ
いつ建てようか
私たち夫婦の代で建てかえが必要だった
消費税が3%から5%に上がったとき、公定歩合が過去最低と言われたとき、ブレーカーが落ちるとき
何かきっかけがあると、今かな?と思い、市内のモデルハウスや内覧会を見て回った
いちいちアンケートに答えるものだから、ダイレクトメールと営業マンがなだれこみ、その度に「今はまだ・・・」とか「この家が崩壊するまで・・・」とか断っていた
新しい家はほしいのに、どうして断っているのだろう?
下水道がきたら決心がつくか?
だれに建ててもらおうか
下水道がこないまま、3年がすぎた
いろんな情報をハウスメーカーの説明・インターネット・雑誌・新聞などで仕入れ 構造やら断熱法やら材料やら、ずいぶん勉強した気でいた
住宅業者倒産ニュースが散見された頃だったので、大手ハウスメーカーから選ぼうと思い 私たちの予算内で、求める性能とデザインの家を建ててくれそうな、理想と思われる2社に絞った
慎重に間取りと外観を検討し、何度も何度も設計図を書き直してもらった。
間取り地獄に陥った
キッチンだけは心に決めていたものがあったが、出来上がったプランは何かがちょっとずつ違ってた
予算は明らかにオーバーしているのに、間取り以外は望んでいた家ではないのだ
新しい家をほしいと思ったが、違っていた そういえば『夢みたいな家がほしい』と思っていた。恥ずかしいので人には言わなかったが
たのしい家づくり
家ができた。それはあまりにも楽しい出来事だった。オンダさんを始め家づくりに携わってくださった何十人もの職人さんたちに感謝の気持ちを表したい。そう思って家づくりを振り返ってみることにした。
2000/ 『はじまり』
どこに建てようか
いつ建てようか
だれに建ててもらおうか
2003/春 『設計』
2003/若葉の頃 『見積』
2003/梅雨 『契約』
2003/盛夏 『小休止』
2003/秋の気配 『更地』
2003/実りの秋 『基礎』
2003/晩秋 『形になる』
2003/初冬 『工事』
2003/年の瀬 『姿を現す』
2004/新年 『手作り』
2004/大寒 『内装と設備』
2004/立春 『仕上げ』
2004/雨水がすぎて 『竣工』
2004/春爛漫 『終の棲家』